今回は庭園管理の剪定のお話です。

 

従来の日本庭園に使われる植木と雑木がバランス良く配置されたお庭です。

剪定前

このお庭の場合

「松」「金木犀」「モッコク」「シャシャンボ」「サツキ」などが前者の植木で、

「アオダモ」「ヤマボウシ」「ヒメシャラ」「ハナミズキ」などが後者の植木です。

自分は結構この組み合わせで作られたお庭が好みだったりします。

 

でも、この造園は正直難しいです。

上手に組み合わせていかないと纏まりに欠けるお庭になってしまい、どっちつかずのお庭になってしまいます。

 

このお庭の場合は、もともと日本庭園として作られていたのを改修して現在のお庭になったと思われます。

建物よりに雑木を配置して、庭の奥に日本庭園を残したお庭になっていて、身近に雑木を楽しみつつ背景として松や金木犀を愛でる感じですね。

 

と云うわけで、雑木の良さと日本庭園の良さを引き出せるような、剪定をしていかないといけません。

松 剪定後

松は敢えてかっちり枝を分けずに全体に緑を残すようにして、雑木との馴染みを図ります。

云うならば、雑木仕立ての松といった感じでしょうか。

この松があまり暴れない目立ちの優しい松、というのも大事なポイントです。

一括りに黒松と言っても、目立ちの荒いのもあれば細かいのもあります。

 

剪定後

全体的に鋏を入れ、掃除をして作業終了。

 

いつお邪魔しても良いお庭だなと思います。

サツキに囲まれてる景石もなかなか興味深いですね。

 


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