自分でお庭のリフォームまでやられるお客さんのところで、「西洋ヒイラギ」の移植にお邪魔しました。
西洋ヒイラギ、通称クリスマスホーリーは赤い実が沢山なる木として有名ですね。
今回は現状植っている箇所から数メートル移植します。
移植とは医学でも使われる言葉ですが、我々庭師は植木を良く掘り上げて動かすことを言います。
昔おじいさん庭師さんに医学でも使われる移植は元々は造園用語から来ていると聞いています(嘘か誠かは…)。
では早速移植していきましょう。
移植する前に枝見てみると、
「カイガラムシ」がついていました。
風通しが悪いとついて付きやすいです。
今回は移植ということもあってしっかり剪定していこうと思います。
移植する際には必ず剪定が必要です。
木は根と枝がセットである植物なので、根を切って木を動かす以上枝も切らないと、根で吸い上げる水の量と葉で蒸散する量に齟齬が生まれて木が弱ってしまいます。
なので早速剪定をしていきます。
普段は掘り上げてから剪定をする事が多いのですが今回移植するのは「西洋ヒイラギ」、ヒイラギと名が付くだけあって当然はトゲトゲ。
動かす際に歯の棘が痛くて移植作業がままならなくなるので今回はある程度剪定してから掘り上げていきます。
剪定が済んだら早速掘り上げていきます。
掘り上げて行く際には根の周りについている土を崩さないように気をつけて掘っていきます。
根鉢を崩さないとそれを我々は言いますが、この作業を怠ると移植後に枯れる可能性が高くなります。
根の周りを一周きっちり掘って根巻きをしたら、
移植予定箇所に穴を掘って木を動かします。
今回はケヤキの近くに動かすという事もあり、ケヤキの根を切りながらなので大変でした。
なんとかケヤキの根と格闘しながら穴を掘り植え付け。
移植をした後にいつも思うのが、木が無事に根付いてくれる事。
よろしく頼みますよ!
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